第五回 SIMスロット破損(症状編)

いつもお世話になっております。
スマートまっくす代々木駅前店 副店長の蒲倉でございます。

今回ご紹介するのは、「SIMスロット破損」です。

1.SIMスロット 壊す人壊さない人
 
もしかすると、
「そもそもSIMスロットって何?」
という方がいらっしゃるかもしれませんね。
そういう方は、キャリアショップで新しいスマホを買ったら、その一台をずっと使い続け、

2年縛りが終わる頃になったらまたキャリアショップで機種変更……
そんな使いかたをされているのでは?

これはSIMスロットを壊す可能性がかなり低い使いかたです。
 
SIMスロットを壊してしまいがちなのは、

スマホ・タブレットを複数台使っている方や、格安SIMを契約している方、
家電量販店で購入されたスマホを使っている方など、

ご自身でSIMカードの着脱を行う方々です。
知識があって、自分の手で色々できる人が陥りやすいということですね。

SONY Xperia Z5 compact (SO-02H) のSIMスロットです。
本体側面のキャップを開けたところにあり、

付属のトレーにSIMカードを載せて挿入します。

apple iPhone5のSIMスロットです。
上のXperiaと同じく本体側面にありますが、キャップはなく、

小さな穴が開いているだけです。
その穴に細いピンを挿し込むと、トレーがグッと押し出されてきて、

SIMカードの着脱ができます。

ASUS Zenfone2 (ZE551ML) のSIMスロットです。
背面のカバーを開けたところにあり、
滑り込ませるようにSIMカードを挿入します。
SIMスロットが剥き出しなのが特徴的です。
 
着脱の方式は色々ありますが、部品としてのSIMスロットそのものの構造はほとんど変わりません。

2.SIMスロットが壊れたときの症状 -通信不良
 
SIMスロットが壊れてしまった際に出る症状は、

SIMカードを入れても認識しなくなること。

あるいは、中で引っかかったり詰まったりして、

SIMカードを物理的に入れられなくなります。
どっちにしろ、LTE通信ができない……

つまり、屋外でインターネットに接続できなくなります。

ちなみに、

インターネット接続に不具合が出るような故障はたくさんあります。
例えば、アンテナの故障。
こちらも通信がほとんどできなくなるものですが、
SIMカードは読み込めているのにアンテナ表示が立たない、

微弱、安定しない、wifiもほとんど使えなくなる、
などの症状が出ます。

画面右上のアンテナ表示(三角形)がゼロになっています。
 
ほか、SIMカードそのものに何らかの異常が発生している場合。
通信会社側のトラブルで通信が停止してしまう場合。
たまたま電波を掴めていないだけで、

再起動や機内モードのオン・オフで直る場合。
などなど、

簡単に対処できるものから、ユーザー側ではどうにもならない障害まで、

多岐に渡ります。

3.SIMスロットを覗いてみる
 

話をSIMスロットに戻しましょう。
この部品、落下衝撃や経年劣化で壊れることは滅多にありません。
しかし壊れるときはあっさり壊れます。
SIMスロット内部に、非常に脆い部分……

ゲームっぽく言うと、ヒットポイントが1しかないところがあるのです。

ちょっとSIMスロットの中を覗き込んでみましょう。
モデルはSONY Xperia Z3 compact (SO-02G) です。
歯医者さんのように光を当てて……

…………

全力で覗き込んでいますが、うまく写真に写りません。
ウオー!


10分ほどペンライトとカメラでがんばりましたが、

どうも上手くいきませんので、

基板を取り出して直接光を当てました。
見やすい!


本当は、通常使用している状態のスマホでお見せしたかったのですが、

今回はお許しください。

内部には規則正しく金色のツメが並んでいます。
この一本一本が、SIMカードに埋め込まれたICとの接点になり、情報を読み取っています。
 
このツメ、とても小さく、繊細です。
そして、鱗のように方向性を持って生えているため、何かに引っかかって逆方向に力がかかると、いとも簡単に折れたり曲がったりしてしまうのです。
1本でもダメになると、もうSIMカードの情報を正常に読むことはできなくなります……。

壊れたSIMスロットの中身です。
規則正しく並んだ6本のツメのうち、上段のツメが2本、折れたり曲がったりしています。
 

しかし、この狭いSIMスロットの奥にあるツメに、

何がどうやって引っかかるのでしょうか?

 

もちろんSIMカードです。

 

SIMカードの表面はツルッとしているのに、引っかかることがあるのか?


実は……

ある状況下で、挿入されるSIMカードに、

いかにもツメがひっかかりそうな“落とし穴”が発生するのです。
 
それは一体……というところで、記事がだいぶ長くなってきてしまいました。
今日はこのあたりで一区切りといたしましょう。
長々とお付き合い下さいまして、ありがとうございました!

記事編集担当
代々木駅前店 副店長 蒲倉