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SIMスロット破損(症状編)
いつもお世話になっております。
スマートまっくす代々木駅前店 副店長の蒲倉でございます。
今回ご紹介するのは、「SIMスロット破損」です。
もしかすると、
「そもそもSIMスロットって何?」
という方がいらっしゃるかもしれませんね。
そういう方は、キャリアショップで新しいスマホを買ったら、その一台をずっと使い続け、
2年縛りが終わる頃になったらまたキャリアショップで機種変更……
そんな使いかたをされているのでは?
これはSIMスロットを壊す可能性がかなり低い使いかたです。
SIMスロットを壊してしまいがちなのは、
スマホ・タブレットを複数台使っている方や、格安SIMを契約している方、
家電量販店で購入されたスマホを使っている方など、
ご自身でSIMカードの着脱を行う方々です。
知識があって、自分の手で色々できる人が陥りやすいということですね。
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SONY Xperia Z5 compact (SO-02H) のSIMスロットです。
本体側面のキャップを開けたところにあり、
付属のトレーにSIMカードを載せて挿入します。
![](https://www.smart-max.jp/wp-content/uploads/2018/02/002-4-1024x768.jpg)
apple iPhone5のSIMスロットです。
上のXperiaと同じく本体側面にありますが、キャップはなく、
小さな穴が開いているだけです。
その穴に細いピンを挿し込むと、トレーがグッと押し出されてきて、
SIMカードの着脱ができます。
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ASUS Zenfone2 (ZE551ML) のSIMスロットです。
背面のカバーを開けたところにあり、滑り込ませるようにSIMカードを挿入します。
SIMスロットが剥き出しなのが特徴的です。
着脱の方式は色々ありますが、部品としてのSIMスロットそのものの構造はほとんど変わりません。
SIMスロットが壊れてしまった際に出る症状は、
SIMカードを入れても認識しなくなること。
あるいは、中で引っかかったり詰まったりして、
SIMカードを物理的に入れられなくなります。
どっちにしろ、LTE通信ができない……
つまり、屋外でインターネットに接続できなくなります。
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ちなみに、
インターネット接続に不具合が出るような故障はたくさんあります。
例えば、アンテナの故障。
こちらも通信がほとんどできなくなるものですが、
SIMカードは読み込めているのにアンテナ表示が立たない、
微弱、安定しない、wifiもほとんど使えなくなる、
などの症状が出ます。
![](https://www.smart-max.jp/wp-content/uploads/2018/02/005-3-768x1024.jpg)
画面右上のアンテナ表示(三角形)がゼロになっています。
ほか、SIMカードそのものに何らかの異常が発生している場合。
通信会社側のトラブルで通信が停止してしまう場合。
たまたま電波を掴めていないだけで、
再起動や機内モードのオン・オフで直る場合。
などなど、
簡単に対処できるものから、ユーザー側ではどうにもならない障害まで、
多岐に渡ります。
話をSIMスロットに戻しましょう。
この部品、落下衝撃や経年劣化で壊れることは滅多にありません。
しかし壊れるときはあっさり壊れます。
SIMスロット内部に、非常に脆い部分……
ゲームっぽく言うと、ヒットポイントが1しかないところがあるのです。
ちょっとSIMスロットの中を覗き込んでみましょう。
モデルはSONY Xperia Z3 compact (SO-02G) です。
歯医者さんのように光を当てて……
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…………
![](https://www.smart-max.jp/wp-content/uploads/2018/02/007-3-1024x768.jpg)
全力で覗き込んでいますが、うまく写真に写りません。
ウオー!
10分ほどペンライトとカメラでがんばりましたが、
どうも上手くいきませんので、
![](https://www.smart-max.jp/wp-content/uploads/2018/02/008-3-1024x768.jpg)
基板を取り出して直接光を当てました。
見やすい!
本当は、通常使用している状態のスマホでお見せしたかったのですが、
今回はお許しください。
![](https://www.smart-max.jp/wp-content/uploads/2018/02/009-3-1024x768.jpg)
内部には規則正しく金色のツメが並んでいます。
この一本一本が、SIMカードに埋め込まれたICとの接点になり、情報を読み取っています。
このツメ、とても小さく、繊細です。
そして、鱗のように方向性を持って生えているため、何かに引っかかって逆方向に力がかかると、いとも簡単に折れたり曲がったりしてしまうのです。
1本でもダメになると、もうSIMカードの情報を正常に読むことはできなくなります……。
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壊れたSIMスロットの中身です。
規則正しく並んだ6本のツメのうち、上段のツメが2本、折れたり曲がったりしています。
しかし、この狭いSIMスロットの奥にあるツメに、
何がどうやって引っかかるのでしょうか?
もちろんSIMカードです。
SIMカードの表面はツルッとしているのに、引っかかることがあるのか?
実は……
ある状況下で、挿入されるSIMカードに、
いかにもツメがひっかかりそうな“落とし穴”が発生するのです。
それは一体……というところで、記事がだいぶ長くなってきてしまいました。
今日はこのあたりで一区切りといたしましょう。
長々とお付き合い下さいまして、ありがとうございました!
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記事編集担当
蒲倉