Galaxy A7 起動しない症状の修理【基板原因】
充電が全くされず起動しなくなってしまったGalaxy A7
今回は充電器を挿しても充電がされず、全く無反応のGalaxy A7の修理事例のご紹介です。
Galaxy Aシリーズは充電口の破損が多い印象なので、今回もそれを疑っていましたが、実は全く違う原因でした。
まずは分解を行い調査します。
早速分解調査を行います。
こちらの端末は裏蓋がプラスチックの爪で止まっているだけなので分解が非常に簡単です。
まずはUSBサブボードを交換しましたが改善しません…
次にバッテリーを交換してみます。
こちらは残量があれば起動できるため、バッテリー原因であれば起動できるはずです。
こちらでも起動しません…
メイン基板が原因でした。
ここまで試してだめということは恐らく基板が原因です。
早速検査を行った所、明らかにショートしている場所がありました。
原因は電力増幅器のICモジュールの故障です。
取り外した所ショートが改善されたため、新しいチップを取り付けます。
無事に修理完了です!
破損したパーツの取り替えが完了したため全てもとに組み直し動作チェックを行い、データも全て無事なことを確認し修理完了です!
今回の破損原因はわかりませんが、ロースペック、ミドルスペック端末の基板はそれ相応に安い作りをしていることがほとんどです。保護回路など端末を電気的破損から守る機構も少ないため、不意の動作不良が破損に繋がりやすいのかもしれません。
スマートまっくすでは、Androidスマートフォンの幅広い故障への対応が可能です。
ハイスペックはもちろんロースペックの端末の故障まで、是非当店におまかせ下さいませ!
作業の詳細 & 修理費用
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お預かり時に充電器を挿してみると0.26Aほどしか流れていませんでした…
また、以前から怪しい症状があり「起動時のロゴで止まってしまう」こともあったようです。
USBパーツ自体の破損も考えられますが、複合的に考えると基板が怪しい感じがします…
まずは分解を行い調査します。
早速分解を行います!
怪しいメイン基板やUSB端子を外し取り検査を行います。
基板を詳しく検査します。
USB差込口に軽い腐食はありましたが導通がなくなるほどの酷い破損ではありませんでした。
こうなってくると基板が疑われます。
充電器を挿したら起動しなくなったとのことなので充電ICを疑い、掘り下げて検査を行います。
基板に電気を流しながらサーモカメラで確認すると、、
該当の箇所だけ発熱が見られます!
ICチップの取り外しと交換
発熱が見られた充電ICチップを取り外します。
この時点でテスターを使用し数値を確認。
他に破損が見受けられないため、新しいチップへの交換を行います。
無事に修理完了です!
基板の修理が完了したので、全てのパーツを組み直し起動確認を行います。
無事に起動しました!
データもすべて残っており、動作も問題が見られなかったため今回の修理も無事に完了です!
今回の故障の原因ですが、USB端子に軽い腐食があったことから、濡れた状態で充電器を挿してしまい、基板に規定以上の電気が流れICチップが破損したことが原因と予想されます。
昨今は防水の端末も非常に増えてきましたが、USB端子は変わらず無防備な状態です。
金属である以上はしっかり乾かさないと電気を流した時点で腐食が進行したりショートしたりすることがあります。特に夏場のプールなどでの使用の際は乾かしてから充電を行うなどの対策をされるのをオススメいたします。