Xperia XZ Premium(SO-04J) 充電できない!? 修理解説!
いつもスマートまっくすをご愛顧頂き誠にありがとうございます。
スマートまっくす代々木駅前店の久保田です。
今回のブログの主人公を務めるのは「Xperia XZ Premium (SO-04J)」のUSB充電不良です。
最初は角度によって充電出来たり出来なかったりしたけど、いよいよ充電が一切されなくなり、バッテリー残量が0になってしまい起動する事も出来なくなりました。
こちらの故障のお問合せ、非常に多く頂いております。
原因としてはUSB部に掛かる負担が大きすぎて、基板側のコネクタがハンダクラックを起こしている為、充電が出来なくなるというものです。XZpremiumのUSBパーツは別ユニットになっているので、交換は容易ですが、基板側の破損ですので、分類としては重篤な故障となります。
キャリアや民間の修理店で「USBパーツ交換で直りますよ!」と言われた場合、ほぼ間違いなく誤診ですので「ん?」と思いましょう。
※目に見えてUSB端子が破損している場合はUSBパーツの交換で直ります※
さて、文字だけでは分かりづらいので、写真を使ってどんな故障なのかを見ていきましょう。
2019年5月 追記
おかげさまでXZ PremiumのUSBコネクタ修理実績台数が500台を突破致しました!
本修理ブログは月間でおよそ2,500人ほどのお困りの方が見ていらっしゃるのですが、それほど故障率が多いのかと唖然としております。「修理実績多数」「即日修理」「データそのまま」ですので、お困りの方はいつでもお問合せ下さいませ。
まずは背面パネルから分解していきます。
ガラス製ですので、無理に力を加えると割れてしまうので、慎重に剥がしていきます。
バッテリーが筐体の半分を占めていますね。
中の基板を取外ししました。
ここまでの作業で大体10分ほどです。
それでは破損個所である、USB接続コネクタを顕微鏡で拡大してみます。
写真でご覧の通り、ハンダにヒビが入っております。
本来は金属のピンとハンダがしっかりと、くっ付いている事で電気が流れます。
この状態ですと当然電気を流す事は出来ませんので、基板修復が必要です。
こちらが綺麗にハンダ付けをし直した後のUSBコネクタです。
あとは元通り組み直し、充電テストを行って問題なく充電が増えれば修理完了でございます。
Xperia XZ Premium は設計の問題なのか、USBに掛かる負担が非常に大きい為、このような症状が発生しております。この端末のユーザーの方はUSBの抜き差しは慎重にされる事を強くお勧め致します。
【USBのハンダクラックを起こさせないためには】
・USBケーブルを繋ぎながら動画やゲームの使用を控える
・充電中は安定した場所に置いておく
・モバイルバッテリーを繋ぎながらカバンの中などに入れない
上記が最も有効かと存じます。
基板のハンダクラックもスマートまっくすにお任せ下さい!
NPO日本はんだ付け協会 はんだ付け検定1級所持
代々木駅前店 久保田
2019年10月追記
当機種大変多くのご依頼を頂戴しており、心よりお礼申し上げます。
修理実績がもうすぐ1,000台の大台に乗りそうな勢いです。
さて、今回はUSBメスコネクタが重症化したケースをブログにてご紹介いたします。
修理をご依頼頂くパターンは2つございます。
A.現在も角度によっては充電する時もある(軽症)
B.現在全く充電できない(重症)
100%あてはまるものではございませんが、Aの状態は比較的軽症なので、作業時間も早いです。
Bの状態は角度による充電をやりすぎて、重症化しているケースがほとんどです。
応用編ではこのBの状態になってしまった場合の修理作業をご紹介致します。
完全に充電が出来なくなっている状態とは、単純にクラックが起きているだけではなく、ピンが酸化してしまい、導通が全く取れていない状態です。
そのため、メスコネクタを実装した状態からハンダを載せようとしても、ハンダが馴染まず、上手く載らない状態です。
フラックスを塗布しても解決できないため、当店では末永い利用が出来るように酸化したピンを交換しています。
少し遠めの写真で分かりづらいかもしれません…。
赤枠で囲った3つの金属のピンが黒ずんでいるのが分かります。
他のピンを見てみると、銀色がキラッと光っているのが分かります。ハンダがピンに馴染んでいる証拠です。
この真っ黒の状態はピンが完全に酸化してしまっているため、黒ずみを取り除いてもハンダを上手く載せることが出来ないため、交換を行います。
これがいわゆるBの状態の重症化しているケースです。
非常に小さいピンです。電子ノギスで測った所、ピンの幅は0.3mm程でした。
スマートまっくすでは細かい作業に優れている【高周波はんだごて】を全店舗に配備しているため、こういった作業も得意としています。はんだの先生には【良いハンダ付けは道具で決まる】と教えて頂きました。
酸化していない良品のピンを他のコネクタから移植してきます。
ちなみにこのコネクタを作っている会社は「第一精工」です。
本来であれば、コネクタを丸ごと交換したい所なのですが、入手が非常に難しいため、このような方法をとっています。
また、他の店舗で修理不可だったため、当店でご依頼を受け分解してみた所、ハンダごてでコネクタを溶かしてしまい再利用不能といったケースもございました。
微量ではありますが、コネクタの交換在庫はございますので、他店舗で修理不可で返却されたケースでもご対応可能です。
ピンを移植後、基板に実装します。
ハンダがキラッと光っているのが分かりますね。綺麗にハンダ付け出来ました。
仮に酸化しているピンに無理矢理ハンダを付けても、1日~2日ですぐに充電が出来なくなることは間違いありません。
充電が出来ない原因を根本から解決し、末永く利用できるのが【修理】と呼べるものと思います。
Xperia XZ PremiumのUSB修理なら当店にお任せ下さいませ。
修理担当 久保田
メーカー名 | SONY(ソニー) |
機種名 | Xperia XZ Premium SO-04J |
故障内容 | USB充電不良/はんだクラック |
作業内容 | 基板側コネクタ再はんだ作業 |
作業時間 | 約120分〜180分 即日対応可能 ※予約状況によって前後します。 |
JR代々木駅西口改札から徒歩0分!新宿駅からでも徒歩10分の好アクセスです。
所在地 | 東京都渋谷区代々木1丁目32-12 HOUWAビル5階 |
営業時間 | 10:00~20:00(年中無休) |
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