他社で直らなかった電源の入らないPixel 9 Pro を基板修理で復旧!
- 2026年11月7日
- 2026年11月7日
- 修理ブログ
- Pixel 9 Pro, 基板修理
| 機種名 | Pixel 9 Pro |
|---|---|
| 故障内容 | 突然電源が入らなくなった |
| 作業内容 | ショート箇所の特定およびチップコンデンサの除去・交換 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【基板復旧修理】 36,800円 (税込) 詳細 |
他店にて修理不可と診断された「Pixel 9 Pro」の復旧ご依頼
今回はGoogleのハイエンドモデル「Pixel 9 Pro」をお使いのお客様より、突然電源が入らなくなってしまったとのことでデータ復旧のご依頼をいただきました。
お客様のお話によると、当店へご相談いただく前に別の修理店へ持ち込んで内部の検査をしてもらったそうですが、そこでは原因の特定や復旧には至らず、修理不可として返却されてしまったとのことでした。
内部にはバックアップを取っていない大切なデータが保存されているため、どうしても諦めきれず、セカンドオピニオンとして当店へご依頼いただいたという経緯です。
それでは早速、内部の診断と復旧作業を進めていきます。
端末を分解し、メイン基板を取り出します
まずはお預かりした端末の状態を確認しますが、電源ボタンを長押ししても、充電ケーブルを接続しても全く反応がありません。
内部の状態を詳しく調べるため、背面パネルを慎重に取り外して分解を行っていきます。
すでに他店様にてバッテリーの仮付けなどの簡易検査は行われている可能性が高いですが、念のため当店でも基本的なパーツのチェックを行います。

しかし、やはりバッテリー等の交換可能な部品には異常が見られず、消去法によりメイン基板自体の故障が濃厚となりました。
詳しい原因箇所を特定するため、本体フレームからメイン基板を取り外していきます。
基板の取り外し自体はスムーズに行える構造のため、手際よく作業を進めます。

電源ラインへ電圧を印加し、ショート箇所を特定します
取り出したメイン基板のシールド(金属カバー)を取り外し、テスターを用いて回路の抵抗値や導通を調べていきます。
すると、基板全体に電力を供給する大元の回路である「メイン電源レール」において、ショート反応が確認されました。
どの部品が原因でショート(短絡)を起こしているのかを絞り込むため、検査用の細いリード線を回路に直接はんだ付けし、直流安定化電源を用いていくつかの電源ラインに電圧を印加して挙動を探ります。

メイン電源レールに電圧をかけてみると、電源ボタンを押していない状態にもかかわらず「0.815A」という電流が勝手に流れ始めました。
このようにメインの電源ラインでショートが発生していると、安全装置(保護回路)が働いてシステム全体への電力供給を遮断してしまうため、いくら充電しても電源が入らなくなってしまいます。

電圧を印加した状態でサーモグラフィーカメラを用いて基板上の温度変化を観察したところ(今回は作業に集中しておりサーモ画像の撮影を失念してしまいました…)、メイン電源レール上に配置されているコンデンサがわずかに熱を発しているのを突き止めました。
ショートしたコンデンサの除去・交換を行います
発熱していた箇所を顕微鏡で拡大して確認すると、コネクタのすぐ脇に並んでいる「チップコンデンサ」の一つが内部で破損し、ショートを引き起こしていました。
米粒よりも遥かに小さな部品ですが、このたった一つのコンデンサが破損するだけで、正常な動作はできなくなってしまいます。
周囲のコネクタや隣接する微細なパーツに熱ダメージを与えないよう、温度を調整したヒートガンと極細のピンセットを使用し、顕微鏡を覗きながら故障したコンデンサを慎重に除去します。

除去後、再度テスターで回路を計測するとショート反応がピタリと消え、正常な数値に戻ったことが確認できました!
その後、同じ規格・容量の正常なコンデンサを新しく実装し、基板の修復作業は完了です。
データそのままで無事に起動!修理完了です
メイン基板を本体フレームに組み戻し、すべてのパーツを接続して電源を入れます。
すると、無事にGoogleのロゴが表示され、ホーム画面まで無事に起動しました!
充電反応やタッチ操作などの各種動作テストも問題なく、お客様が何より心配されていた内部の写真やアプリなどの大切なデータも、一切消えることなく故障前の状態のまま残っていました。これにてデータ復旧・基板修理は完了です!

Pixel 9 Proのような発売から日が浅いモデルの場合、回路図などのデータが市場にほとんど出回っていないため、一般的な修理店では「基板故障=修理不可」と判断されてしまうケースも少なくありません。
しかし当店では、これまでの膨大な修理経験を活かし、高度な修復技術を駆使することで、他店で断られた最新機種であっても、より踏み込んだ検証と修理を行っております。
「突然電源が入らなくなった」「他店で修理不可と言われたけれど、どうしてもデータを取り出したい」とお困りの方は、ぜひ諦めずに当店までご相談ください。店頭でのご依頼はもちろん、全国往復送料無料の郵送修理も随時承っております。
今回の作業内容と修理料金まとめ
| メーカー | |
|---|---|
| ブランド | |
| シリーズ | Pixel シリーズ |
| 機種名 | Pixel 9 Pro |
| 故障内容 | 突然電源が入らなくなった |
| 作業内容 | ショート箇所の特定およびチップコンデンサの除去・交換 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【電源が入らない・起動しない】 36,800円 (税込) 詳細はこちら |
修理担当者

久保田
このような症状は、単純なバッテリー交換や画面交換では改善しないことも多く、実際には基板内部の故障が原因となっているケースがあります。特に、大切な写真やLINE、仕事のデータが入っている端末の場合、無理な通電や誤った修理によって状態が悪化してしまうことも少なくありません。突然の故障だからこそ、表面的な部品交換だけではなく、基板レベルで原因を見極められる専門技術者による診断が重要です。「もう直らないかもしれない」と感じた端末でも、復旧できる可能性は残されているかもしれません。
iPhone・Androidを問わず幅広い機種に対応し、一般的なパーツ交換では改善しない重度故障の解析・復旧を得意としている。
特に、「電源が入らない」「起動途中で停止する」「充電反応が不安定」「発熱を伴うショート」「データだけでも取り出したい」といった高度障害案件に対し、基板レベルでの診断・修復を行っている。
基板上の電圧ライン解析、リーク調査、ショート箇所特定、サーモグラフィを用いた故障診断に加え、CPU・UFS/eMMC・RAM・PMICなどBGAチップのリボールや移植作業にも対応。
回路図・情報が少ない機種においても、実測値や回路推測から故障箇所を絞り込み、データ保持を前提とした復旧を得意としている。
「メーカー修理不可」「データ復旧不可」と案内された端末でも、最後まで可能性を追求し、復旧へ繋げる高度な基板修理技術を強みとしている。
店舗情報

スマートまっくす 代々木駅前店
| 住所 | 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1丁目32-12 HOUWAビル5F |
|---|---|
| 最寄り駅 | 【JR山手線】【JR総武線】代々木駅から徒歩0分、【JR山手線】新宿駅南口から徒歩10分 |
| 営業時間 | 10:00~20:00 |
| 定休日 | 年中無休(年末年始休業あり) |
| 電話番号 | 0120-881-990 |
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