Zenfone Max M1 電源が入らない状態からデータ復旧【基板修理】
- 2025年12月14日
- 2026年5月29日
- 修理ブログ
- Zenfone, 代々木駅前店
- ZenFone Max M1, 基板修理
目次
| 機種名 | Zenfone Max M1 |
|---|---|
| 故障内容 | 電源が入らなくなった(起動しなくなった) |
| 作業内容 | CPUのリボールと再実装 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【基板復旧修理】 36,800円 (税込) 詳細 |
Zenfone Max M1 の電源が入らない・起動しない状態を基板修理でデータ復旧
ASUSのZenfone Max M1(ZB555KL)をお使いのお客様より、「電源が入らなくなった」とのご相談をいただきました。
端末を拝見すると画面が激しく割れていますが、これは以前からの状態で今回の症状とは関係がありません。
お客様のご希望はあくまで「内部データの取り出し」です。
そのため、今回は画面の交換は行わず、コストを抑えてデータ復旧に必要な作業のみに焦点を当てて修理を進めます。

分解して原因の特定を行います
まずは、USB充電テスターを使用して通電確認を行います。
電圧は5V、電流は0.5A前後は出ていますがそこから変動が見られません。
通常、バッテリーが空の状態から充電が始まると数値は変動しながら上昇しますが、全く変動しないということはメイン基板側の故障も考えられる状態です。
原因を切り分けるため分解を行い、新しいバッテリーや充電口パーツを仮付けして検査を行いましたが、症状に改善は見られませんでした。
これにより、周辺パーツの故障ではなく、メイン基板(マザーボード)自体に異常があると判断しました。

原因が判明したため、メイン基板を取り出し引き続き検査します。
テスターを用いて主要な回路の抵抗値を計測しても、明確な異常は確認されませんでした。
異常がないにも関わらず、起動できないという症状は、多くの場合でCPUと基板の間のはんだクラックによる接触不良が考えられます。そのため、CPUのリボールと再実装による症状改善を目指して作業を行っていきます。

CPUを基板から取り外し、清掃します
CPUの周りは金属のシールドで覆われていて、そのままではアクセスができません。そのため、熱を与えて剥がしとり、作業できる空間を確保します。

シールドが外れたら、適切な温度管理のもとCPUチップを基板から取り外します。
熱量の加減を間違えると簡単に破損し、取り返しがつかなくなるため慎重に作業します。
取り外しが完了したら、古いはんだや樹脂が残っているのできれいに除去し、新しいはんだが乗りやすいように接点をクリーニングします。この工程でも熱を扱うため、回路を傷つけないように丁寧に作業します。

無事にクリーニングが完了しました。ではリボールを行っていきます。

CPUのリボールと再実装をします
クリーニングが完了したCPUに専用のステンシルを当てて、はんだペーストを塗布、熱を与えはんだボールを再形成します(リボール)。粒が揃っていないと修理後の不良につながるため、見た目以上に繊細な作業です。

リボールしたCPUを再び基板の元の位置に戻し、ヒートガンで加熱して実装します。
これにより、経年劣化で割れていたはんだの接続が修復され、CPUと基板が正常に繋がった状態となりました。

データそのままで無事に修理完了です!
今回はデータ復旧が目的のため、割れた画面パネルは交換せず、元のパネルのまま基板を組み戻します。
電源を入れると、無事にホーム画面が表示され、起動することが確認できました!
アプリも表示されたため、画像やLINEなどのデータも問題はなさそうです!
これにて基板の復旧作業は完了です。

今回のように「電源が入らない」「他店で修理不可と言われた」という場合でも、基板修理(CPUリボールと再実装)を行うことで、データを諦めずに済むケースは多々あります。同様の症状でお困りの際はぜひお気軽にご相談ください。
今回の作業内容と修理料金まとめ
| メーカー | ASUS |
|---|---|
| ブランド | ASUS |
| シリーズ | Zenfone 5以前 |
| 機種名 | Zenfone Max M1 |
| 故障内容 | 電源が入らなくなった(起動しなくなった) |
| 作業内容 | CPUのリボールと再実装 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【電源が入らない・起動しない】 36,800円 (税込) 詳細はこちら |
修理担当者

久保田
このような症状は、単純なバッテリー交換や画面交換では改善しないことも多く、実際には基板内部の故障が原因となっているケースがあります。特に、大切な写真やLINE、仕事のデータが入っている端末の場合、無理な通電や誤った修理によって状態が悪化してしまうことも少なくありません。突然の故障だからこそ、表面的な部品交換だけではなく、基板レベルで原因を見極められる専門技術者による診断が重要です。「もう直らないかもしれない」と感じた端末でも、復旧できる可能性は残されているかもしれません。
iPhone・Androidを問わず幅広い機種に対応し、一般的なパーツ交換では改善しない重度故障の解析・復旧を得意としている。
特に、「電源が入らない」「起動途中で停止する」「充電反応が不安定」「発熱を伴うショート」「データだけでも取り出したい」といった高度障害案件に対し、基板レベルでの診断・修復を行っている。
基板上の電圧ライン解析、リーク調査、ショート箇所特定、サーモグラフィを用いた故障診断に加え、CPU・UFS/eMMC・RAM・PMICなどBGAチップのリボールや移植作業にも対応。
回路図・情報が少ない機種においても、実測値や回路推測から故障箇所を絞り込み、データ保持を前提とした復旧を得意としている。
「メーカー修理不可」「データ復旧不可」と案内された端末でも、最後まで可能性を追求し、復旧へ繋げる高度な基板修理技術を強みとしている。
この記事の修理を担当した店舗

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