Zenfone 10 電源が入らない・起動しないを基板修理でデータ復旧
突然電源の入らなくなってしまった「ASUS Zenfone 10」
ASUSのコンパクトスマートフォンとして大人気のモデル「Zenfone 10 (AI2302)」が、電源が突然入らなくなってしまったというということでご相談をいただきました。
前日までは問題なく使用できていたが、朝起きると画面が真っ暗で、充電器を挿しても反応がない状態となっています。
店頭にて充電チェッカーを挿してみますが、0A(アンペア)と反応がなく、通電自体していないことが確認できました。
充電口の経年劣化であれば接触不良などの兆候が見られますが、ある日突然という今回のケースの場合は、内部のメイン基板ショートなども疑われる状況です。
それでは早速修理を行っていきます。
【今回のポイント】
・故障箇所:メイン基板内部のチップコンデンサショート
・修理内容:2層基板の分割と、チップコンデンサの交換
・修理時間:1〜14日ほど(混雑状況によって前後します)
・修理料金:要お問い合わせ→基板修理の詳細はこちら
基板の故障箇所を特定するために分解します
Zenfone 10はそれほど複雑な構造では無いため、まずはサクッと分解します。
分解が完了したら、システムのクラッシュや内蔵バッテリーの故障も考え、バッテリー自体の検査や、脱着も念のため行います。
一通り検査しましたが、故障は見受けられませんでした。
それでは当初の見立通り、メイン基板の検査を行っていきます。
2層基板を分割します
近年のハイエンドスマホのメイン基板は、多くの機種で2枚の基板が重なり合った「2層構造」を採用しています。基板表面を検査しても異常が見あたらない場合、故障箇所はこの2層の間に発生している可能性が高くなります。
今回のケースでは残念ながら基板表面に原因箇所は見当たりませんでした。
そのため、2層基板をセパレートして内部の回路を修復していきます。
適切な温度管理を行い、はんだを溶かして慎重に基板を分割します。
少しでも温度管理を間違えると内部のパーツ位置が移動したり、破損してしまうため、見た目以上に高度技術が必要な作業です。
サーモグラフィーカメラを使用してショート箇所を特定します
基板の分割が完了したので、原因箇所の特定を行っていきます。
基板に直流安定化電源をつなぎ、微弱な電気を印加します。
サーモグラフィーカメラを使用して確認してみると、一箇所かすかに発熱の見られる箇所がありました。
どうやらチップコンデンサがショートしているようです。
コンデンサを交換して分割した基板をつなぎ直します
故障箇所の特定ができたので交換していきます。
コンデンサは極小なので、顕微鏡を覗きながら作業します。
フラックスを塗布して、ヒートガンとピンセットを使用してコンデンサを除去します。
あとは新しいチップコンデンサを取り付ければ原因箇所の復旧は完了です。
その後、片側の基板をリボールして、2枚の基板を再接合します。
分割時と同様に熱の管理に気をつけながら慎重に作業します。
データそのままで無事に修理完了です!
基板の再接合が終わったら、メイン基板を本体に組戻して、電源を入れてみます。
無事に電源が入りました!
ホーム画面も問題なく表示されたため、内部のアプリや写真、LINEのデータなども問題は無さそうです。
あとは背面パネルを貼り付けて、無事にお客様へご返却となりました。
Zenfone 10のような2層基板の修理は、高度な技術と適切な機材が必要です。
「突然電源が入らなくなった」「充電できない」「他店で修理不可と断られた」といった場合でも、基板修理によって復旧できる可能性は十分にあります。
大切なデータを諦める前に、まずは一度ご相談くださいませ。
作業の詳細 & 修理費用
| メーカー | ASUS |
| シリーズ | Zenfone |
| 機種名 | |
| 故障内容 | 突然電源が入らなくなった(起動しなくなった) |
| 作業内容 | 2層基板の分割と、内部のチップコンデンサ交換 基板修理の詳細はこちら |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど |
| 修理店舗 | |
| お問合せ |