Mi 10T Lite 5G 突然電源が落ちて起動しなくなった【データ復旧基板修理】
操作中に突然電源が落ちてしまった「Mi 10T Lite 5G」の基板復旧修理
Xiaomiの「Mi 10T Lite 5G」を使用中に、突然電源が落ちて真っ暗になり、そのまま電源の入らなくなってしまったという症状の修理ご依頼です。
充電ケーブルを接続してもLEDランプが点灯せず、強制再起動(電源ボタン長押し)を試みてもバイブレーションすら反応しない完全な起動不良状態に陥っています。このままでは大切な写真やLINEのバックアップなども行えない状態のため、早速修理を行なっていきます。
【今回のポイント】
・故障箇所:CPUチップのはんだボール割れ
・修理内容:CPUチップのリボールと再実装
・修理時間:1〜14日ほど(混雑状況によって前後します)
・修理料金:要お問い合わせ→基板修理の詳細はこちら
バッテリー交換では改善しないことの多い「突然死」
このような「電源が入らない」症状に遭遇した際、まず疑われるのはバッテリーの寿命や不具合です。
しかし、今回のケースでは新しいバッテリーを仮接続しても症状は全く改善しませんでした。
USB充電テスターを用いて通電状況を確認すると、本来起動時に流れるはずの電流値(1.0A〜2.0A程度)まで上がらず、0.05A〜0.1A付近で停止したり、微弱な数値でループしたりする挙動が見られます。
そうなると、電力を受け取るバッテリー側の問題ではなく、電力を使ってシステムを動かすメイン基板側に深刻な問題が発生している可能性があります。
バッテリー交換で改善しないことが確定したため、次は本体を分解し、メイン基板を取り出して詳細な診断を行います。
顕微鏡で基板上のコンデンサやチップにショートがないか確認しましたが、目視できる異常は見当たりませんでした。
しかし、詳しく調べたところCPUとメモリ付近で異常が起きている可能性が極めて高いことが判明しました。
おそらく経年による熱収縮でCPU直下のはんだにクラックが発生している可能性があります。
改善するために、早速リボールと再実装を行なっていきます。
シールドとCPUをメイン基板から剥がします
CPUの上にはシールドがあるので、熱を与えて取り外します。
CPUが露出したら、適切な温度管理のもとヒートガンで加熱し、慎重にCPUチップを基板から取り外します。
その後、基板側とCPUチップ側の双方に残った古いはんだやアンダーフィルを、コテを使ってきれいに除去し、接点を平滑な状態にします。
この下処理の丁寧さが、修理後の安定性を左右します。
リボールと再実装
取り外したCPUチップの裏面に、専用のステンシルをセットし、ペースト状のはんだを塗り込みます。
熱を加えることで、微細なはんだボールを均一な大きさで新たに形成します。
これが「リボール」と呼ばれる工程です。
一つでもボールの大きさが不揃いだと接触不良の原因になるため、顕微鏡を用いて正確な作業を心がけます。
リボールが完了したCPUを基板の正確な位置に載せ、再度ヒートガンで加熱して実装し、基板とCPUを完全に一体化させます。
データそのままで修理完了です!
補修の完了した基板を本体に組み戻し、電源を投入します。
無事にホーム画面が表示され、正常に起動することを確認しました。
お客様が心配されていた大切な写真やアプリ、LINEのデータなども問題なさそうです!
これにて無事に修理は完了です。
今回のモデルに搭載されているSnapdragon 865のような高性能なCPUは、処理能力が高い反面、動作時に熱を持ちやすい傾向があります。
日々の使用における「発熱」と、使用後の「冷却」が繰り返されることで、基板は微小な膨張と収縮を繰り返します。これに加え、落下などの物理的な衝撃が蓄積されることで、基板とCPUを電気的に接続している無数のボールはんだに微細な亀裂クラックが生じることがあります。
このような症状は、バッテリー交換などの簡易的な修理では直らないケースが多く、メーカーや一般的な修理店では「基板故障のため修理不可」と判断されることも少なくありません。
そんな時は諦めずに基板復旧修理対応の当店までお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
作業の詳細 & 修理費用
| メーカー | Xiaomi |
| シリーズ | Mi |
| 機種名 | |
| 故障内容 | 使用中に突然電源が入らなくなった(起動しなくなった) |
| 作業内容 | CPUのリボールと再実装 基板修理の詳細はこちら |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど |
| 修理店舗 | |
| お問合せ |