【突然死】Galaxy A53の電源が入らない…基板修理で大切なデータを復旧
- 2025年12月16日
- 2026年5月29日
- 修理ブログ
- Galaxy, 代々木駅前店
- Galaxy A53 5G, 基板修理
目次
| 機種名 | Galaxy A53 5G |
|---|---|
| 故障内容 | 突然死・使用中に電源が落ちて起動しなくなった |
| 作業内容 | CPUチップのリボールと再実装 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【基板復旧修理】 36,800円 (税込) 詳細 |
使用中に突然電源が落ちて、それ以降起動できなくなった「Galaxy A53」の修理
SAMSUNG Galaxy A53 5G (SC-53C / SCG15) をお使いのお客様より、「使用中に突然電源が落ち、それ以降全く電源が入らなくなった」とのことでご相談をいただきました。
特に落下させるなどの衝撃を与えたりしたわけでもなく、通常使用中に手元でプツンと電源が切れて、それ以降起動しなくなってしまったとのことです。
メーカーやキャリアショップの修理では多くの場合、基板交換or本体交換となり、内部のデータが全て消えてしまうため、どうしてもデータを残したまま復旧させたいとのことで、当店の基板修理サービスをご利用いただきました。
分解して原因の特定を行います
まずはお預かりした端末の状況を確認します。
電源ボタンを長押ししてもバイブレーション等の反応が一切ありません。
そこで、USB充電テスターを用いて電流の数値を計測します。
充電テスターを接続したところ、電圧は5V出ましたが、電流は0.1A程度しか流れておらず、そこから数値が変動しません。
通常、バッテリー残量によりますが、0.4A〜2.0A程度までは数値が変動します。
そのため、0.1A付近で止まったままというのは、電気が本体へ正常に流れていないことを示唆しています。
今回の「突然死」という状況と、電流値が極端に低い現状を加味すると、「バッテリーの制御基板(BMS)の故障」や「メイン基板の故障」が現状原因と考えられます。

そこで、簡易的な原因の切り分けのため、分解をしてバッテリーの検査などを行います。
できる限り調べましたが、交換可能なパーツには特に不具合は見受けられませんでした。
消去法的に今回の故障箇所はメイン基板にありそうです。
続けて、メイン基板を取り出し、CPUを覆っているシールドを取り外し、テスターを用いて主要な回路を点検しましたが、そこでも異常な値は見受けられませんでした。
回路に異常がないにも関わらず起動できないということは、CPUと基板の間のはんだクラックによる接触不良が主に原因として考えられます。
そのため、CPUの「リボール」と「再実装」による症状改善を目指して作業を行っていきます。

CPUの取り外しと清掃をします
CPUにフラックスを塗布して、ヒートガンを使用して、熱管理に気をつけながら慎重に剥がしていきます。
少しでも熱量や力加減を間違えると、CPU自体の破損やパッドの剥離が起きるため、経験をもとに適切なタイミングを見計らって取り外す必要があります。

無事に取り外しができたら、基板側とチップ側には古いはんだやアンダーフィルが残っているため、専用の溶剤やはんだゴテ、ウィックを使ってきれいにクリーニングします。
地味な作業ですが、クリーニングが不十分だと、新しいはんだボールが均一に接合せず、再実装後に起動しない原因となるため、しっかりと行います。

CPUのリボールと再実装をします
クリーニングの完了したCPUチップに、無数の穴の空いた専用のステンシルを当てて、はんだペーストを塗布し、熱を加えて新しいはんだボールを作成します。
粒の高さや大きさにばらつきがなく、均一な仕上がりになっていることが確認できたらリボールは完了です。

リボールが完了したら、基板の元の位置にCPUを載せ、再度ヒートガンで加熱してはんだボールを溶かし、実装します。
しっかりと実装できたことが確認できたら元通りに組み上げます。

データそのままで無事に修理完了です!
基板を本体に組み戻し、電源を入れるとホーム画面が表示され、無事に起動することが確認できました!
アプリのデータが残っていることが確認できるため、写真やLINEのデータも問題なさそうです。
これで修理は完了です!

ちなみに、なぜ落としてもいないのに突然壊れてしまったのでしょうか?
スマートフォンの心臓部であるCPUは、動作時に高い熱を持ちます。
日々の使用による「発熱」と「冷却」の繰り返しによって、CPUと基板を接合しているはんだボールは常に「膨張」と「収縮」を繰り返し、少しずつ金属疲労が蓄積します。その結果ある日突然はんだに亀裂が入ってしまいます。
これはGalaxyに限らず、近年の高性能なスマートフォンで全般で起こりうる経年劣化の一種のため、構造上完全に防ぐのは難しいのが実情です。
なお、構造的な問題をゼロにすることはできませんが、「長時間の重たいアプリの連続使用を避ける」「高温の環境下で使用しない」などを意識いただくことで、基板へのダメージを軽減することは可能です。端末を長期間愛用されたい場合は、ぜひご参考ください。
今回のような「使用中に突然電源が切れた」「ロゴループする」といった症状は、基板修理で改善する可能性が十分にあります。
スマートまっくすでは、東京・大阪・滋賀の店舗への持ち込み修理はもちろん、全国からも往復送料無料で郵送修理を承っております。
他店で修理不可と診断された場合や、どうしても大切なデータを取り出したい場合は、ぜひ一度ご相談ください。
今回の作業内容と修理料金まとめ
| メーカー | Samsung |
|---|---|
| ブランド | Galaxy |
| シリーズ | A シリーズ |
| 機種名 | Galaxy A53 5G |
| 故障内容 | 突然死・使用中に電源が落ちて起動しなくなった |
| 作業内容 | CPUチップのリボールと再実装 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【電源が入らない・起動しない】 36,800円 (税込) 詳細はこちら |
修理担当者

久保田
このような症状は、単純なバッテリー交換や画面交換では改善しないことも多く、実際には基板内部の故障が原因となっているケースがあります。特に、大切な写真やLINE、仕事のデータが入っている端末の場合、無理な通電や誤った修理によって状態が悪化してしまうことも少なくありません。突然の故障だからこそ、表面的な部品交換だけではなく、基板レベルで原因を見極められる専門技術者による診断が重要です。「もう直らないかもしれない」と感じた端末でも、復旧できる可能性は残されているかもしれません。
iPhone・Androidを問わず幅広い機種に対応し、一般的なパーツ交換では改善しない重度故障の解析・復旧を得意としている。
特に、「電源が入らない」「起動途中で停止する」「充電反応が不安定」「発熱を伴うショート」「データだけでも取り出したい」といった高度障害案件に対し、基板レベルでの診断・修復を行っている。
基板上の電圧ライン解析、リーク調査、ショート箇所特定、サーモグラフィを用いた故障診断に加え、CPU・UFS/eMMC・RAM・PMICなどBGAチップのリボールや移植作業にも対応。
回路図・情報が少ない機種においても、実測値や回路推測から故障箇所を絞り込み、データ保持を前提とした復旧を得意としている。
「メーカー修理不可」「データ復旧不可」と案内された端末でも、最後まで可能性を追求し、復旧へ繋げる高度な基板修理技術を強みとしている。
この記事の修理を担当した店舗

【東京】代々木駅前店
| 住所 | 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1丁目32-12 HOUWAビル5F |
|---|---|
| 最寄り駅 | JR代々木駅西口改札から徒歩0分!改札を出て左手の富士そばさんが入っているビルの5階でございます。 【JR山手線】【JR総武線】代々木駅から徒歩0分、【JR山手線】新宿駅南口から徒歩10分 |
| 営業時間 | 10:00~20:00 |
| 定休日 | 年中無休(年末年始休業あり) |
| 電話番号 | 0120-991-990 |
お使いの端末の不具合でお困りの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。