Xperia 1 Ⅶ【文鎮化・起動不良・ロゴループ】をデータ復旧修理

目次

機種名Xperia 1 Ⅶ (マークセブン)
故障内容文鎮化・電源が入らない・再起動を繰り返す
作業内容CPUとRAMチップのリボールと再実装
作業時間1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。
修理料金
【基板復旧修理】
36,800円 (税込) 詳細

文鎮化・電源が入らない・ロゴループになってしまった「Xperia 1 Ⅶ」のデータ復旧

今回は文鎮化・電源が入らない(起動不良)・再起動を繰り返す(ロゴループ)症状が多発してしまっている「Xperia 1 Ⅶ」のデータ復旧修理事例のご紹介です。

こちらの端末は発売後まもなくから不具合が報告され、7月にはSONYより製造上の不備に関する公式発表もありました。

無償交換の対応も案内されていますが、すでに電源が入らない状態ではバックアップを取ることができず、大切な思い出や仕事のデータを失ってしまうのでは…とご心配になる方も少なくありません。
今回ご依頼くださったお客様も、起動しない状態となってしまった端末から、どうしても取り戻したい大切なデータがあり、最後の望みとして当社にご相談いただきました。

CPUなどの替えの効かないパーツが故障していないことを願いながら、早速分解修理を行っていきます。

※公式のアナウンスはこちら

【分解によるメーカー保証について】

当店のような民間の修理店において端末を分解すると、メーカーや販売店の保証が受けられなくなる可能性があります。 修理後の保証は当店では対応できませんので、作業をご依頼される際は十分ご注意ください。

まずは事前の動作チェックと簡易的な分解検査を行います

まずはお預かりした本体の動作確認を行います。

電源を入れてみると、再起動を繰り返す「ロゴループ」状態となっていました。
充電チェッカーを刺すと正常なアンペアは流れているため、起動処理に失敗し続けているようです。

症状の確認が出来たので、本体を分解して簡易的な部品検査を行います。

バッテリー電圧が正常な範囲か、その他交換可能なパーツに異常が見受けられないかを細かくチェックします。

できる限り調査を行いましたが、異常は見受けられませんでした。
公式の見解通り、今回の原因は基板自体にありそうです。

基板の検査を行います

端末からメイン基板を取り出して故障箇所の特定を行います。

メイン基板の表面と裏面それぞれにテスターやその他機材を使用して、回路の流れを追いながら不良が想定される箇所を絞り込んで行きます。
安定化電源を繋いで試験してみると突入電流が0.4A程度流れる時があるので、CPUは起動しようとしているが、起動に失敗しているようにも見受けられます。

細かく検査した結果、CPUやRAMチップに接続されているランドや周辺コンデンサの端子に異常な数値が確認されました。
※BGAタイプのチップは直接パターンに触れないため、周辺の露出した端子から異常を推測しています。

このことから、CPUおよびRAMチップ自体の不良、もしくはチップと基板を接合する「はんだボール」の割れ(クラック)が疑われます。はんだボールの割れであれば、チップのリボールと再実装によって改善可能なため、早速作業を進めます。

CPUとRAMチップを基板から取り外します

原因箇所が判明したため、早速基板からCPUとRAMチップを取り外していきます。
今回は2枚が重ね合わせて実装されているため、一枚ずつ丁寧に剥がしていきます。

まずは基板の裏面からプリヒーターで温めて、基板全体を均一に温めます。
予熱が完了したらチップの真上から温度管理可能なヒートガンで加熱して、手早くチップを取り除きます。

Xperia1Ⅶは「Snapdragon8 Elite」が実装されており、従来の機種よりCPUサイズが大きいため、それに合わせてヒートガンの熱量・風量も変えて作業を行います。

無事にチップを取り外した後は、チップおよび基板に残ったはんだやアンダーフィルを丁寧に除去します。
清掃が不十分だと、その後に行うリボール作業や再実装に支障が出るため、地味ながらも非常に重要な工程です。

CPUとRAMチップをリボールして、基板に再実装します

CPUとRAMチップの取り外しが無事に完了したので、それぞれのチップに「はんだボール」を作成します。
専用のステンシルをチップに当てて、はんだペーストを塗布。温度を管理しながらヒートガンで熱して、粒の揃ったきれいな「はんだボール」を作成します。

※リボールの詳細はこちら「Google Pixel 5a 起動不良修理」

リボールの完了したチップを一枚ずつ基板に乗せて再実装していきます。
少しでもズレたり、熱量を間違えると動作不良を起こすため、気を抜かずに作業を行います。

しっかりと実装できたことを確認したら、基板の補修は完了です。

無事に修理完了です!

基板の補修が完了したため、本体に組み込み、ドキドキしながら電源を入れてみます……


なんと、端末が起動しました!


今回の原因はチップ自体の破損ではなく、製造上のパーツ実装不備だったようです。
内部のデータも確認でき、各種動作にも支障がなければ、早速お客様にご連絡を差し上げ、無事に端末ご返却となりました。

この度も基板修理のご依頼をいただき誠にありがとうございます。

製造工程上の不備との公式見解から、替えの効かないパーツの根本的な不良も予想されましたが、CPUの実装不備ということで、なんとか復旧を終えることが出来ました!
発売当初でCPUの経年劣化は考えられないので、想定できるのは実装工程上で不純物を取り切れなかったなどが考えられます。

今回の復旧事例から全てのXperia 1 Ⅶで同様の原因と断定することは出来ませんが、「どうしてもデータを復旧したい」といった場合は下記メリット・デメリットをご参照の上、是非一度当店までご相談いただければ幸いです。

【当店で修理復旧を行う場合】

○ 起動する状態にしてデータを取り出せる
× 分解することでメーカー保証を受けられなく可能性があります
× あくまでデータ復旧を目的として作業のため、ご返却後に長期にわたってのご使用は保証が出来かねます
× CPU等、替えの効かないパーツに破損が見つかった場合は修理不可でご返却となる場合があります

【メーカーで端末交換を行う場合合】

○ 交換によって新品の同型機種が手に入る
× ローカル保存のデータは全て消えてしまう

この修理の追加実績(計 1 件)

2025/09/04 今回は全く電源の入らない状態の「Xperia 1 Ⅶ」の復旧ご依頼を頂きました。 詳細を見る
追加修理実績画像

作業のポイント:
お預かり時に動作チェックを行ったところ、電源すら入らず、全く無反応の状態でした。
さらに充電器を接続しても0.163Aとわずかな電流しか流れず明らかに異常な挙動をしています。
分解をして調査したところ、やはりCPUとRAMチップ周りに異常を確認しました。
CPUとRAMチップのリボールと再実装で無事に復旧完了です。

今回の作業内容と修理料金まとめ

メーカーSony
ブランドXperia
シリーズ1 シリーズ
機種名Xperia 1 Ⅶ (マークセブン)
故障内容文鎮化・電源が入らない・再起動を繰り返す
作業内容CPUとRAMチップのリボールと再実装
作業時間1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。
修理料金
【電源が入らない・起動しない】
36,800円 (税込) 詳細はこちら

この記事の修理を担当した店舗

【東京】代々木駅前店

【東京】代々木駅前店

住所〒151-0053 東京都渋谷区代々木1丁目32-12 HOUWAビル5F
最寄り駅JR代々木駅西口改札から徒歩0分!改札を出て左手の富士そばさんが入っているビルの5階でございます。 【JR山手線】【JR総武線】代々木駅から徒歩0分、【JR山手線】新宿駅南口から徒歩10分
営業時間10:00~20:00
定休日年中無休(年末年始休業あり)
電話番号0120-881-990

お使いの端末の不具合でお困りの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。