Xperia 5 Ⅳ 画面にノイズが表示され起動しない【基板復旧修理】
- 2026年8月4日
- 2026年8月4日
- 修理ブログ
- Xperia, 代々木駅前店
- Xperia 5 Ⅳ, 基板修理
目次
| 機種名 | Xperia 5 Ⅳ (マークフォー) |
|---|---|
| 故障内容 | 起動時のロゴ表示にノイズが走り、起動しない |
| 作業内容 | メイン基板上のCPUおよびRAMチップのリボールと再実装 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【基板復旧修理】 36,800円 (税込) 詳細 |
起動時のロゴ表示にノイズが走り、起動しない「Xperia 5 Ⅳ」
今回はSONYのスマートフォン、Xperia 5 Ⅳの修理ご依頼です。
お客様によると、起動時の「SONY」ロゴ表示中に画面にノイズが走り、そのままフリーズして起動しなくなってしまったとのことです。
このように、画面表示が乱れたりノイズが走ったりした状態でフリーズする場合、液晶画面などのパーツ故障ではなく、メイン基板(マザーボード)上の映像処理やシステム制御に関わるチップの異常が高い確率で疑われます。
内部の大切なデータを救出するため、早速復旧作業を進めていきます。
まずは簡易的な検査と原因の切り分けを行います
まずはお預かりした端末の状態を確認します。
ご申告通り、起動時のロゴ画面で激しいノイズが発生し、フリーズしてしまいます。

原因を切り分けるため、背面パネルから慎重に分解を行い、バッテリーや画面など、動作に関わるパーツを検証用のものに交換してテストを実施しました。
しかし、当初の見立て通り、パーツを交換しても症状に一切の変化は見られませんでした。
これにより、交換可能な周辺パーツの故障ではなく、メイン基板自体に深刻な異常が発生していることが確定しました。

メイン基板を取り出し、原因箇所を特定します
原因を特定するため、端末からメイン基板を取り外します。

取り出したメイン基板を顕微鏡やテスターを用いて詳細に検査します。
回路の隅々まで調べた結果、スマートフォンの頭脳である「CPU」および「RAM(メモリ)」チップの周辺に異常があることが判明しました。
今回のようなノイズ発生を伴う起動不良は、落下などの衝撃や、長期間の使用による発熱と冷却の繰り返し(熱膨張・収縮)によって、チップと基板を接合している微細な「はんだボール」にクラック(亀裂)が生じ、接触不良を引き起こしていることが主な原因です。
映像処理の信号が正常に伝達されなくなるため、画面表示に異常が現れます。

なおXperia 5 Ⅳの基板は、下層にRAMチップ、上層にCPUが重なり合って実装されている「PoP(Package on Package)」と呼ばれる二階建て構造を採用しています。
今回の症状を修復のためには、この二枚のチップを両方とも取り外し、はんだボールを再形成する「リボール」という高度な作業が必要となります。
CPUとRAMチップを取り外し、リボール・再実装をおこないます
それではCPUとRAMチップを外します。
周囲の熱に弱いパーツを守るため耐熱テープで保護し、温度と風量を厳密にコントロールしたヒートガンを使用して、まずは上層のCPU、続いて下層のRAMチップを慎重に剥がしていきます。

無事にチップを取り外せたら、基板側と各チップ側に残っている酸化した古いはんだや接着剤(アンダーフィル)を綺麗に除去し、出来るだけ平坦な状態に整えます。
このクリーニングが不十分だと再実装の失敗につながるため、念入りに行います。
その後、取り外したチップに専用のステンシル(型枠)を当て、はんだペーストを塗布し、熱を加えて新しいはんだボールを形成します(リボール)。

均一なはんだボールが形成できたことを確認したら、下層のRAMチップから順に基板の正確な位置へ配置し、再度ヒートガンで加熱して実装します。
二階建て構造のため、ズレが生じないよう慎重に作業を進め、しっかりと定着したことを確認できたら基板の補修は完了です。

データそのままで無事に修理完了です!
十分に冷却したメイン基板を本体に組み戻し、電源ボタンを押します。
ノイズが走ることなく「SONY」のロゴ画面を無事に通過し、ロック画面が表示されました!
タッチ操作やその他の基本動作も問題なく、お客様の設定された壁紙が表示されたため大切なデータも全て消えることなく故障前の状態のまま残っているようです。
これにてデータ復旧・基板修理は完了です!

「画面にノイズが走って起動しない」「ロゴから進まない」といった症状は、今回のような基板(CPU)のはんだクラックが原因であるケースが多く見受けられます。
メーカー修理では基板交換となりデータが消去されてしまうと診断された場合でも、スマートまっくすの「基板修理(CPUリボール)」であれば、データを守りながら復旧できる可能性が残されています。
大切なデータを取り戻したいとお困りの方は、ぜひ諦めずに当店へご相談ください。全国往復送料無料での郵送修理も承っております。
今回の作業内容と修理料金まとめ
| メーカー | Sony |
|---|---|
| ブランド | Xperia |
| シリーズ | 5 シリーズ |
| 機種名 | Xperia 5 Ⅳ (マークフォー) |
| 故障内容 | 起動時のロゴ表示にノイズが走り、起動しない |
| 作業内容 | メイン基板上のCPUおよびRAMチップのリボールと再実装 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【電源が入らない・起動しない】 36,800円 (税込) 詳細はこちら |
修理担当者

久保田
このような症状は、単純なバッテリー交換や画面交換では改善しないことも多く、実際には基板内部の故障が原因となっているケースがあります。特に、大切な写真やLINE、仕事のデータが入っている端末の場合、無理な通電や誤った修理によって状態が悪化してしまうことも少なくありません。突然の故障だからこそ、表面的な部品交換だけではなく、基板レベルで原因を見極められる専門技術者による診断が重要です。「もう直らないかもしれない」と感じた端末でも、復旧できる可能性は残されているかもしれません。
iPhone・Androidを問わず幅広い機種に対応し、一般的なパーツ交換では改善しない重度故障の解析・復旧を得意としている。
特に、「電源が入らない」「起動途中で停止する」「充電反応が不安定」「発熱を伴うショート」「データだけでも取り出したい」といった高度障害案件に対し、基板レベルでの診断・修復を行っている。
基板上の電圧ライン解析、リーク調査、ショート箇所特定、サーモグラフィを用いた故障診断に加え、CPU・UFS/eMMC・RAM・PMICなどBGAチップのリボールや移植作業にも対応。
回路図・情報が少ない機種においても、実測値や回路推測から故障箇所を絞り込み、データ保持を前提とした復旧を得意としている。
「メーカー修理不可」「データ復旧不可」と案内された端末でも、最後まで可能性を追求し、復旧へ繋げる高度な基板修理技術を強みとしている。
この記事の修理を担当した店舗

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|---|---|
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