Xperia 5 IV 落下でロゴストップ・電源入らない!基板修理でデータ復旧
- 2026年1月17日
- 2026年5月29日
- 修理ブログ
- Xperia, 代々木駅前店
- Xperia 5 Ⅳ, 基板修理
目次
| 機種名 | Xperia 5 Ⅳ (マークフォー) |
|---|---|
| 故障内容 | 落下ダメージによるCPUとRAMチップのはんだボール割れ |
| 作業内容 | CPUとRAMチップのリボールと再実装 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【基板復旧修理】 36,800円 (税込) 詳細 |
本体を落下させてから徐々に調子が悪くなり、最終的に電源が入らなくなってしまった「Xperia 5 Ⅳ」
使用中にスマートフォンを落としてしまい、それ以降調子が悪くなってしまったというXperia 5 IVのご依頼です。
落下直後は充電ケーブルを挿しながらであれば起動することもあったそうですが、徐々に症状が悪化し、最終的にはロゴの表示で止まってしまう(ロゴストップ)状態になり、現在は全く電源が入らなくなってしまったとのことです。
また、落下の衝撃が強かったのか、本体フレームが少し湾曲している様子も確認できました。
「落下から徐々に悪化した」という経緯からメイン基板の故障も疑われる状態のため、早速分解と検証から行なっていきます。
まずは簡易的な検査から試します
まずはお預かりした端末の状態を確認するため、USB充電テスターを接続します。すると緑のランプはつきますが、電流値は「0.1A」前後しか流れず、電源も全く入りませんでした。
次に、本体を分解して、最低限動作に必要なパーツの交換を試してみます。
新しいバッテリーを仮付けし、起動を試みましたが、残念ながら症状に改善は見られませんでした。
やはりフレームが曲がるほどの衝撃が加わっているため、単純なパーツ故障ではなく、メイン基板に物理的なダメージが及んでいる可能性が高いようです。

メイン基板を検査します
続けて、メイン基板を取り出し、細かく検査します。
テスターなどを用いて回路の検査をしますが、特にショート(短絡)などは見当たりませんでした。
こうなってくると故障箇所はCPUやRAMチップの「はんだボール割れ」が主な原因として考えられます。
おそらく、落下の衝撃による本体の湾曲や動作時の熱による「はんだ」へのストレスにより、CPUやRAMチップと基板を繋ぐ「はんだボール」に亀裂(クラック)が入り、正常に動作しなくなったことが予想されます。
Xperia 5 IVのようなハイエンドモデルは発熱しやすく、さらに物理的な衝撃が加わると、微細な接点が剥離してしまい、「ロゴまでしか進まない」「電源が入らない」といった症状を引き起こすことが多々あります。

これを修復するためには、CPUを一度取り外し、はんだボールを再形成して付け直す「リボール・再実装」を行う必要があります。

CPUとRAMチップを取り外し、再実装します
それではチップの取り外しと再実装を行なっていきます。
Xperia 5 IVのCPUは、メモリ(RAM)チップが上層に重なった「二階建て構造(PoP:Package on Package)」を採用しています。そのため、上層のRAMと下層のCPUの両方をそれぞれ取り外し、リボール(はんだボールの再形成)を行う必要があります。
熱を管理しながら安全に各チップを取り外し、基板側に残った古いはんだやアンダーフィル(接着剤)を綺麗に除去します。
清掃したチップにステンシルを当てて、はんだペーストを塗布して熱を加え、粒の揃った新しいはんだボールを形成します。
あとは下層のCPUから順番に基板へ乗せて、熱を加え、しっかりと再実装します。これで基板の補修は完了です。

データそのままで無事に修理完了です!
補修の完了したメイン基板を本体に組み込んで、電源を入れてみます。
無事に電源が入りました!
各種動作は問題なく、お客様のアプリも正常に表示されたことから内部のデータも問題はなさそうです。
お客様へ完了のご連絡を行い、無事ご返却となりました。

この度も基板修理のご依頼をいただき誠にありがとうございます。
「スマホを落としてしまった」という場合、多くの方は画面割れなどの外装破損を心配しますが、実は目に見えない内部基板こそが最も深刻なダメージを受けているケースが少なくありません。
強い衝撃は外側だけでなく、内部の微細な回路やはんだ接合部にまで及び、今回のような起動不良を引き起こす原因となります。
「電源が入らない」「他店で直らなかった」という場合でも諦めずに、まずはスマートまっくすにご相談ください。
全国どこからでも往復送料無料で郵送修理を承っております。
今回の作業内容と修理料金まとめ
| メーカー | Sony |
|---|---|
| ブランド | Xperia |
| シリーズ | 5 シリーズ |
| 機種名 | Xperia 5 Ⅳ (マークフォー) |
| 故障内容 | 落下ダメージによるCPUとRAMチップのはんだボール割れ |
| 作業内容 | CPUとRAMチップのリボールと再実装 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【電源が入らない・起動しない】 36,800円 (税込) 詳細はこちら |
修理担当者

久保田
このような症状は、単純なバッテリー交換や画面交換では改善しないことも多く、実際には基板内部の故障が原因となっているケースがあります。特に、大切な写真やLINE、仕事のデータが入っている端末の場合、無理な通電や誤った修理によって状態が悪化してしまうことも少なくありません。突然の故障だからこそ、表面的な部品交換だけではなく、基板レベルで原因を見極められる専門技術者による診断が重要です。「もう直らないかもしれない」と感じた端末でも、復旧できる可能性は残されているかもしれません。
iPhone・Androidを問わず幅広い機種に対応し、一般的なパーツ交換では改善しない重度故障の解析・復旧を得意としている。
特に、「電源が入らない」「起動途中で停止する」「充電反応が不安定」「発熱を伴うショート」「データだけでも取り出したい」といった高度障害案件に対し、基板レベルでの診断・修復を行っている。
基板上の電圧ライン解析、リーク調査、ショート箇所特定、サーモグラフィを用いた故障診断に加え、CPU・UFS/eMMC・RAM・PMICなどBGAチップのリボールや移植作業にも対応。
回路図・情報が少ない機種においても、実測値や回路推測から故障箇所を絞り込み、データ保持を前提とした復旧を得意としている。
「メーカー修理不可」「データ復旧不可」と案内された端末でも、最後まで可能性を追求し、復旧へ繋げる高度な基板修理技術を強みとしている。
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