Xperia PRO-I ロゴループして電源が入らない状態からデータ復旧【基板修理】
- 2025年12月16日
- 2026年5月29日
- 修理ブログ
- Xperia, 代々木駅前店
- Xperia PRO-I, 基板修理
目次
| 機種名 | Xperia PRO-I |
|---|---|
| 故障内容 | ロゴループ(ロゴマークの表示を繰り返し起動しない) |
| 作業内容 | CPUとRAMチップのリボールと再実装 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【基板復旧修理】 36,800円 (税込) 詳細 |
Xperia PRO-I が突然ロゴループを始めて全く起動しなくなった
今回は、1.0インチの大型なイメージセンサーをカメラに搭載したSONYのスマートフォン、「Xperia PRO-I(XQ-BE42)」の修理ご依頼です。
使用中に突然再起動がかかり、その後は「SONY」のロゴが表示されては消える動作を繰り返す「ロゴループ」状態に陥ってしまったとのことでした。
この症状は、一見するとバッテリーの劣化(故障)やソフトウェアの不具合のようにも見えますが、昨今の機種では、メイン基板上のCPUやRAMといった、スマホにおける心臓部分の接続不良が原因であるケースも非常に多く見受けられます。
この場合は、バッテリーを交換しても改善が見られないことがあるため、根本的な解決には、CPUなどのチップとメイン基板を繋ぐはんだボールの補修(リボール)とチップの再実装が必要となるケースがあります。

まずは分解して簡易的な原因特定を行います
まずは背面パネルを開封し、簡易的な原因特定をします。
バッテリーなどのパーツ交換テストを行いましたが、残念ながら症状に改善が見られませんでした。
これにより、交換可能な部品の故障ではなく、メイン基板自体に異常があることが確定しました。

それでは基板を取り出し、詳細な原因特定を行います。

メイン基板を検査し、原因を特定します
早速メイン基板を取り出して、原因箇所の特定を進めていきます。
テスターを用いて主要な電源回路の抵抗値を計測しましたが、コンデンサやICチップのショートは見られず、回路の数値自体は正常な状態を保っていました。
回路に異常がないにも関わらず起動しない・ロゴループする場合、最も疑わしいのがCPUと基板間をつなぐはんだのクラック(割れ)による接触不良です。
そうなってくると、改善のためには該当のチップの「リボール」と「再実装」が必要となります。

CPUとRAMチップを取り外します
Xperia PRO-Iは高速処理を行うために、CPUとRAMチップが二階建てになった「PoP」と呼ばれる構造になっています。
今回の修理ではこの2枚のチップをどちらも取り外し、リボール(はんだボールの再作成)を行って再実装する必要があります。

適切な温度管理のもと、ヒートガンを用いて一枚づつ慎重にチップを取り外します。
熱量や力加減を間違えるとチップが破損し、取り返しがつかなくなるので特に重要な作業です。

取り外した直後の基板とチップには古い酸化したはんだやアンダーフィルが残っているため、熱を加えながらすべて綺麗に除去します。
このクリーニング作業が不十分だと、新しいはんだが正常に乗らず、修理後の再発リスクが高まるため完璧を目指して行います。
はんだボールを作成して再実装します
クリーニングの完了したCPUとRAMチップに、専用のステンシルを使用して新しいはんだペーストを塗布し、熱を加えて均一なはんだボールを形成します。これを「リボール」と呼びます。
全ての粒の大きさが均等でなければ、再実装の失敗につながるため、熟練の技術が必要な作業です。

リボールの完了したCPUとRAMチップを基板に一枚づつ置き、熱を加えて再実装します。
しっかりと実装できたことが確認できたら、基板の補修は完了です。

データそのままで無事に修理完了です!
補修した基板を本体に組み戻して電源を投入します。
無事にホーム画面まで起動することが確認できました!
表示やタッチ、その他の基本機能の確認をしっかりと行い、内部のアプリや写真、LINEのデータなどのが残っていることが確認できたら無事に修理は完了です!

他店で基板交換が必要(≒データが消える)と言われた場合や、修理不可と断られた場合でも、当店のような基板修理専門店であれば、原因の特定から高度な補修作業を行うことでデータを救出できる可能性が十分にあります。
Xperiaのロゴループや起動不良でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
今回の作業内容と修理料金まとめ
| メーカー | Sony |
|---|---|
| ブランド | Xperia |
| シリーズ | PRO シリーズ |
| 機種名 | Xperia PRO-I |
| 故障内容 | ロゴループ(ロゴマークの表示を繰り返し起動しない) |
| 作業内容 | CPUとRAMチップのリボールと再実装 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【電源が入らない・起動しない】 36,800円 (税込) 詳細はこちら |
修理担当者

久保田
このような症状は、単純なバッテリー交換や画面交換では改善しないことも多く、実際には基板内部の故障が原因となっているケースがあります。特に、大切な写真やLINE、仕事のデータが入っている端末の場合、無理な通電や誤った修理によって状態が悪化してしまうことも少なくありません。突然の故障だからこそ、表面的な部品交換だけではなく、基板レベルで原因を見極められる専門技術者による診断が重要です。「もう直らないかもしれない」と感じた端末でも、復旧できる可能性は残されているかもしれません。
iPhone・Androidを問わず幅広い機種に対応し、一般的なパーツ交換では改善しない重度故障の解析・復旧を得意としている。
特に、「電源が入らない」「起動途中で停止する」「充電反応が不安定」「発熱を伴うショート」「データだけでも取り出したい」といった高度障害案件に対し、基板レベルでの診断・修復を行っている。
基板上の電圧ライン解析、リーク調査、ショート箇所特定、サーモグラフィを用いた故障診断に加え、CPU・UFS/eMMC・RAM・PMICなどBGAチップのリボールや移植作業にも対応。
回路図・情報が少ない機種においても、実測値や回路推測から故障箇所を絞り込み、データ保持を前提とした復旧を得意としている。
「メーカー修理不可」「データ復旧不可」と案内された端末でも、最後まで可能性を追求し、復旧へ繋げる高度な基板修理技術を強みとしている。
この記事の修理を担当した店舗

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