Zenfone6の電源が入らなくなった【基板復旧修理】
全く電源が入らないZenfone6
今回は全く電源の入らなくなってしまったZenfone6の修理事例のご紹介です。
こちらの端末、実は一度他店で見てもらったそうなのですが、そのときはバッテリーの交換のみ行い、改善が見られないため修理不可となったとのことでした。
今回、当店でお預かり時に充電を試してみましたが0.373Aと比較的低いアンペアが流れていました。
こうなってくると基板自体の故障も疑わしいので、基板修理も視野に入れて作業を行います。

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まずは分解点検を行います
まずは分解を行い、内部の点検を行います。
他店様で行ったバッテリー交換では改善が見られなかったとのことですが、当店でもバッテリーの仮付けなど、起動に関わるパーツの交換を再度行ってみます。

一通り試してみましたが改善が見られません。
やはり基板自体に原因がありそうです。
基板のチェックを行います
原因箇所と思われる基板の調査を行います。
Zenfone6はメイン基板が二層になっているのでそれぞれで検査を行います。

詳しく調べたところ上層の基板のCPU周りに異常な数値が確認されました。
こうなってくるとCPUやメモリチップのはんだが割れていることが起動不良の原因である可能性が高くなります。

CPUとメモリチップを基板から取り外します。
はんだ割れが原因の場合はチップにリボールを行って基板に再実装する作業を行います。
※リボールの詳細はこちら→Google Pixel 5a 起動不良修理
今回はチップがCPUとメモリチップで二階建てになっている機種のため1枚ずつ慎重に剥がして行きます。

リボールをして再実装します
メイン基板と外したチップに「はんだ」や「フラックス」、「アンダーフィル」がこびりついているので全て綺麗に清掃します。
清掃が完了したら、2枚のチップそれぞれにリボール(はんだボールの再作成)を行います。
その後はリボールが完了したチップを1枚ずつメイン基板に再実装していきます。

2枚ともしっかりと実装ができました!
これで基板の修復は完了です。

無事に修理完了です!
基板の補修が完了したらすべてのパーツを組み直して動作のチェックを行います。
無事に画面が立ち上がり、内部のデータも無事なことが確認できました!
充電アンペアも正常なためこれにて修理は完了です!

今回も基板修理のご依頼をいただき誠にありがとうございます!
ZenfoneやROG Phoneシリーズの基板復旧修理は本当に多いですね、、、
起動不良は多くの場合、CPUと基板を繋ぐはんだが熱によって膨張や収縮を繰り返し、はんだに負担がかかる事によって起こる「はんだ割れ」が原因となって発生します。そのため端末を長持ちをさせたい場合はアプリの連続使用を避けるなどすれば多少改善される可能性があります。
もちろん、いくら気をつけていても個体差によっては短期に突然発生することもあります。
そんなときは是非当店の基板復旧サービスをご検討ください。
通常のパーツ交換から高度な基板の修復作業までワンストップでご対応が可能です!
作業の詳細 & 修理費用
メーカー | ASUS(エイスース) |
シリーズ | Zenfone |
機種名 | Zenfone 6 |
故障内容 | 突然電源が入らなくなった |
作業内容 | CPUとメモリのリボール・再実装作業 |
作業時間 | 1日〜7日ほど |
修理料金 | 要お問い合わせ 基板修理の詳細はこちら |
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