AQUOS sense3 lite 車で充電をしたら電源が入らなくなった【基板修理】
車で充電をしたら全く電源の入らなくなってしまった「AQUOS sense3 lite」
今回は、車で充電をしたら全く電源の入らなくなってしまった「AQUOS sense3 lite」の復旧修理事例のご紹介です。
早速店頭にて状態の確認を行いますが、やはり電源が全く入りません。
また、充電器をつなぐと0.8A程と正常に見える電流が流れていますが、本体が異常発熱をしてしまっています。
基板の故障も疑われる状態なので早速分解点検を行っていきます。

分解をして、内部の状態確認をします
状態を確認するために早速分解をします。
分解ができたらメイン基板以外のパーツをいくつか取り替えてみて、症状に改善が見られるか検証します。

できる限り試してみましたが症状の改善が見られません。
今回の原因はメイン基板にありそうです。
故障箇所の特定をします
まずは本体からメイン基板を取り出して、故障の考えられる箇所に安定化電源を接続し電圧を印加してみます….
すると勝手に電流が流れ出しました。明らかにショートが発生しています。

サーモグラフィーカメラで観察したところ、電源ICに強い発熱が確認されました。
恐らく車の不安定な電圧や、故障しかけた充電器への接続によりICチップへ過剰な負荷がかかり、故障してしまったものと考えられます。
原因箇所はわかったので、早速取り替えていきます。

電源ICチップの交換を行います
故障箇所がわかったので交換をしていきます。
まずは基板を予熱します。
しっかりと温まったらチップを上からヒートガンで加熱して、はんだが溶けてきたら優しく持ち上げて取り外します。
取り外した後ははんだやフラックスが基板に残っているので全てキレイに清掃します。

新しいチップにはんだボールを作成して、基板に乗せたら再度加熱して実装します。
※リボールの詳細はこちら→Google Pixel 5a 起動不良修理

無事に修理完了です!
基板の修理が完了したので、本体に組み込んで電源を入れてみます。
無事に起動しました!
データも問題なかったため、これにて修理は完了です!

この度も基板修理のご依頼をいただき誠にありがとうございます。
今回の故障は、車載の充電器に繋いだことが原因でした。
車はもちろん、新幹線やバスなど電圧が不安定になりやすい環境で、さらに品質の安定しない安価なACアダプタを組み合わせると、スマホに過度な負荷がかかってしまいます。
その結果、今回のような起動不良や基板故障といった重度のトラブルにつながるケースも少なくありません。
日常的にお使いになるACアダプタは、故障リスクを減らすためにも信頼できる製品を選ぶことを強くおすすめいたします。
作業の詳細 & 修理費用
メーカー | SHARP(シャープ) |
シリーズ | AQUOS |
機種名 | AQUOS sense3 lite |
故障内容 | 車載の充電器に繋いだところ、本体が発熱し起動しなくなった |
作業内容 | 電源ICチップの交換 |
作業時間 | 1日〜7日ほど |
修理料金 | 要お問い合わせ 基板修理の詳細はこちら |
修理店舗 |