Xperia 1 Ⅴ 落としてから電源が入らなくなった【基板復旧修理】
落としてから電源の入らなくなってしまったXperia 1 Ⅴ
今回は落としてから全く電源の入らなくなってしまったXperia 1 Ⅴの復旧修理事例のご紹介です。
まずは店頭にて動作の確認を行います。
電源ボタンを押してみますが、やはり全く電源が入りません。
また、充電器を繋いでみても0A(アンペア)と全く電流が流れていません。
経緯を考えると基板に不良が発生している可能性が高いため、早速分解と検証を行っていきます。

まずは分解と検証を行います
まずは本体を分解して、簡易的な検査から行います。
バッテリーなどの交換可能なパーツを仮付けして動作が改善するか試します。

残念がら改善が見られませんでした。
当初の見立て通りメイン基板に原因があるようです。
基板を取り外して破損箇所を探します
フレームからメイン基板を取り外して破損箇所の特定を行います。

メイン基板は表裏があり、また今回の機種は2枚の基板がはんだで接合された構造をしています。
もし表面に見える箇所の破損ではなく、二層基板の内部に破損があった場合は分解による端末への負担が大きく、比較的難易度の高い修理となってしまいます。


基板表面の故障であることを祈りながら、電源ICの手前の回路や、その後の回路に安定化電源を繋ぎ、電圧を印加してみます、、、
サーモグラフィーで調べたところ、基板表面のラインに発熱を発見しました!
この場所であれば二層基板を分割する必要が無さそうでひとまず安心です、、、

コンデンサを交換します
早速該当の箇所にあるコンデンサを基板からサクッと取り外します。
後はドナー端末から同様のコンデンサを移植して基板の補修は完了です。

無事に修理完了です!
補修の完了した基板を本体に組み込んで動作の確認を行います。
電源を入れてみたところ起動しました!ホーム画面に各種アプリも存在するため、データも問題なさそうです。
後は充電など各種確認を行って無事にお客様へご返却となりました。

この度も基板修理のご依頼をいただき誠にありがとうございます。
今回は、基板表面にあるコンデンサの交換のみで復旧できたため、比較的シンプルな作業となり、ホッと一安心です。
基板上のコンデンサは非常に小さな部品ですが、落下の衝撃や経年劣化によって目には見えないほどの微細な亀裂が生じ、それが原因で正常に動作しなくなることがあります。外観からは判断が難しいため、故障の原因として見落とされがちなポイントでもあります。
「他店で修理は難しいと言われた」「故障の原因が特定できなかった」といった場合でも、当店では一つひとつ丁寧に診断を行い、粘り強く原因の特定と修理に取り組んでおります。
まずは諦めずお気軽にご相談下さいませ。
作業の詳細 & 修理費用
メーカー | SONY(ソニー) |
シリーズ | Xperia |
機種名 | Xperia 1 Ⅴ |
故障内容 | 落としてから電源が入らなくなった |
作業内容 | コンデンサ交換 |
作業時間 | 1日〜7日ほど |
修理料金 | 要お問い合わせ 基板修理の詳細はこちら |
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