Xiaomi Mi5 の電源が入らなくなった【基板復旧修理】
「Xiaomi Mi5」の電源が全く入らなくなってしまった
今回は、以前から充電ケーブルを繋いでいる間は使用できていたが、とうとう電源の入らなくなってしまった「Xiaomi Mi5」の基板復旧修理事例のご紹介です。
動作確認のために電源ボタンを押してみますが、やはり全く反応がありません。
充電テスターに繋いでみると0.391Aと非常に中途半端な値が流れました。(通常は約1A以上が流れるはずです。)
まずは分解して内部を検証し、原因の究明から進めていきます。

まずは分解して簡易的な検査をします
まずは分解し、バッテリー交換などの簡易的な検査から行います。
起動に必要なパーツを一通り検証しましたが残念ながら全く改善は見られませんでした。
そのため今回の故障原因はメイン基板にありそうです。
基板の故障箇所を特定します
メイン基板を取り出して、原因箇所の特定を行います。
まずは真っ先に故障が疑われる電源IC付近に安定化電源を接続して、電圧を印加してみます・・・

なんと予想通りの故障箇所でした!
サーモグラフィーカメラで確認してみると電源ICがショートを起こし、周囲のパーツに比べて異常発熱をしています。
恐らくIC内部でショートが発生しているため、早速交換を行います。

電源ICをサクッと交換します
まずはドナーとなる同一の機種から正常な電源ICを取りはずし、はんだを清掃して新しい「はんだボール」を作成します。
※リボールの詳細はこちら→Google Pixel 5a 起動不良修理
次に修理対象となる基板からショートした電源ICを取り外し、基板側のパターンを丁寧に清掃します。
最後に、リボール済みの電源ICを基板上に配置し、適切に熱を加えて実装します。
これで基板の補修作業は完了です。

無事に修理完了です!
補修の完了した基板を本体に組み込んで、電源を入れてみます。
無事に起動しました!
各種動作や内部のデータも問題ありません!
その後、お客様へ完了のご連絡を行い、無事ご返却となりました。

この度も基板修理のご依頼をいただき誠にありがとうございます。
今回のように「電源が入らない」→「充電テスターで0.3Aなど、中途半端な値が流れる」といった場合は、バッテリーの故障や基板の故障などが主な不良原因として考えられます。
当店では単純なパーツ交換から、メイン基板の高度な補修まで一貫して修理ご対応を行っております。
同様の症状でお困りの場合は、是非お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
作業の詳細 & 修理費用
メーカー | Xiaomi(シャオミ) |
シリーズ | Mi |
機種名 | Mi5 |
故障内容 | 電源が入らない(起動不良) |
作業内容 | 電源ICの交換 |
作業時間 | 1日〜7日ほど |
修理料金 | 要お問い合わせ 基板修理の詳細はこちら |
修理店舗 |