Xperia 5 IV 落下でロゴストップ・電源入らない!基板修理でデータ復旧
本体を落下させてから徐々に調子が悪くなり、最終的に電源が入らなくなってしまった「Xperia 5 Ⅳ」
使用中にスマートフォンを落としてしまい、それ以降調子が悪くなってしまったというXperia 5 IVのご依頼です。
落下直後は充電ケーブルを挿しながらであれば起動することもあったそうですが、徐々に症状が悪化し、最終的にはロゴの表示で止まってしまう(ロゴストップ)状態になり、現在は全く電源が入らなくなってしまったとのことです。
また、落下の衝撃が強かったのか、本体フレームが少し湾曲している様子も確認できました。
「落下から徐々に悪化した」という経緯からメイン基板の故障も疑われる状態のため、早速分解と検証から行なっていきます。
【今回のポイント】
・故障箇所:CPUのはんだボール割れ
・修理内容:CPUとRAMチップのリボールと際実装
・修理時間:1〜14日ほど(混雑状況によって前後します)
・データについて:データは完全そのまま
・修理料金:要お問い合わせ→基板修理の詳細はこちら
まずは簡易的な検査から試します
まずはお預かりした端末の状態を確認するため、USB充電テスターを接続します。すると緑のランプはつきますが、電流値は「0.1A」前後しか流れず、電源も全く入りませんでした。
次に、本体を分解して、最低限動作に必要なパーツの交換を試してみます。
新しいバッテリーを仮付けし、起動を試みましたが、残念ながら症状に改善は見られませんでした。
やはりフレームが曲がるほどの衝撃が加わっているため、単純なパーツ故障ではなく、メイン基板に物理的なダメージが及んでいる可能性が高いようです。
メイン基板を検査します
続けて、メイン基板を取り出し、細かく検査します。
テスターなどを用いて回路の検査をしますが、特にショート(短絡)などは見当たりませんでした。
こうなってくると故障箇所はCPUやRAMチップの「はんだボール割れ」が主な原因として考えられます。
おそらく、落下の衝撃による本体の湾曲や動作時の熱による「はんだ」へのストレスにより、CPUやRAMチップと基板を繋ぐ「はんだボール」に亀裂(クラック)が入り、正常に動作しなくなったことが予想されます。
Xperia 5 IVのようなハイエンドモデルは発熱しやすく、さらに物理的な衝撃が加わると、微細な接点が剥離してしまい、「ロゴまでしか進まない」「電源が入らない」といった症状を引き起こすことが多々あります。
これを修復するためには、CPUを一度取り外し、はんだボールを再形成して付け直す「リボール・再実装」を行う必要があります。
CPUとRAMチップを取り外し、再実装します
それではチップの取り外しと再実装を行なっていきます。
Xperia 5 IVのCPUは、メモリ(RAM)チップが上層に重なった「二階建て構造(PoP:Package on Package)」を採用しています。そのため、上層のRAMと下層のCPUの両方をそれぞれ取り外し、リボール(はんだボールの再形成)を行う必要があります。
熱を管理しながら安全に各チップを取り外し、基板側に残った古いはんだやアンダーフィル(接着剤)を綺麗に除去します。
清掃したチップにステンシルを当てて、はんだペーストを塗布して熱を加え、粒の揃った新しいはんだボールを形成します。
あとは下層のCPUから順番に基板へ乗せて、熱を加え、しっかりと再実装します。これで基板の補修は完了です。
リボールと再実装の様子はこちらの記事をご参照ください→Xperia PRO-I データ復旧修理
データそのままで無事に修理完了です!
補修の完了したメイン基板を本体に組み込んで、電源を入れてみます。
無事に電源が入りました!
各種動作は問題なく、お客様のアプリも正常に表示されたことから内部のデータも問題はなさそうです。
お客様へ完了のご連絡を行い、無事ご返却となりました。
この度も基板修理のご依頼をいただき誠にありがとうございます。
「スマホを落としてしまった」という場合、多くの方は画面割れなどの外装破損を心配しますが、実は目に見えない内部基板こそが最も深刻なダメージを受けているケースが少なくありません。
強い衝撃は外側だけでなく、内部の微細な回路やはんだ接合部にまで及び、今回のような起動不良を引き起こす原因となります。
「電源が入らない」「他店で直らなかった」という場合でも諦めずに、まずはスマートまっくすにご相談ください。
全国どこからでも往復送料無料で郵送修理を承っております。
作業の詳細 & 修理費用
| メーカー | SONY |
| シリーズ | Xperia |
| 機種名 | |
| 故障内容 | 落下ダメージによるCPUとRAMチップのはんだボール割れ |
| 作業内容 | CPUとRAMチップのリボールと再実装 基板修理の詳細はこちら |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど |
| 修理店舗 | |
| お問合せ |