AQUOS wish 突然電源が入らなくなった【基板復旧修理】
SHARP AQUOS wishの電源が突然入らなくなった
今回は突然電源が入らなくなり充電もできなくなってしまったSHARP AQUOS wishの修理事例のご紹介です。
お預かり時の動作チェックで充電器を挿してみると0.11A(アンペア)ほどのほとんど電流が流れていない状態です。
早速分解を行い内部の検査を行います。

分解検査を行います
画面から分解する機種の為、まずは画面を剥がしてその下にある金属プレートを外します。
内部のパーツが露出したら簡易的な動作チェックのために、起動に必要な各種パーツを仮付けして起動するかを試します。

様々なパーツを取り付けてみましたが症状の改善が見られません。
今回はメイン基板(マザーボード)に原因がありそうです。
基板を詳しく検査します
フレームから基板を取り外し、怪しい箇所がないか検査します。
テスターを用いて調べたところCPU周辺に異常があることがわかりました。
この場合はCPUと基板を繋いでいるはんだに割れが発生している可能性が高いためCPUの再実装を行ってみます。

CPUを基板から取り外します
早速基板からCPUを取り外します。
熱を加えながらはんだを溶かし、ダメージを与えないように慎重に取り外します。
今回はアンダーフィル(樹脂製の接着剤のようなもの)が比較的柔らかかった為、意外とあっさりと取り外しができました。

はんだとアンダーフィルを清掃してリボールを行います
基板と取り外したCPUには、はんだとアンダーフィルがこびりついているので、熱を加えながら丁寧に清掃します。
清掃が完了したらチップ側に新しくはんだボールを作成します。(リボール)
※リボールの詳細はこちら→Google Pixel 5a 起動不良修理

チップを再実装します
事前準備が完了したのでチップを基板の正しい位置に設置して、上面から熱を与えてはんだを溶かし基板に再実装します。
これで基板の補修作業は完了です。

無事に修理完了です!
補修が完了した基板をフレームに組み直して電源を投入してみます。
無事に立ち上がりました!
データもしっかり残っており、充電も正常に流れている為これで修理は完了です!

この度も基板修理のご依頼をいただき誠にありがとうございます。
SHARPの端末が起動と充電をしない場合はいくつかの原因が考えられます。
バッテリー自体の不良、充電口故障によりバッテリー残量不足、電源ボタン不良etc
当店ではパーツの不良が原因の起動不良はもちろんのこと、高度な技術が必要な基板由来の起動不良症状までワンストップで修理のご対応が可能です。
突然電源が入らなくなってお困りの場合は是非当店までお気軽にご相談くださいませ。
作業の詳細 & 修理費用
メーカー | SHARP(シャープ) |
シリーズ | AQUOS |
機種名 | AQUOS wish |
故障内容 | 起動不良 |
作業内容 | CPUのリボールと再実装作業 |
作業時間 | 1日〜7日ほど |
修理料金 | 要お問い合わせ 基板修理の詳細はこちら |
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